「暗記させる」ことは実は塾が一番関われない部分です。塾は「理解させること」がメインとなり、暗記に関する「作業的な勉強」をあまり多くに時間させると「そんなことは家でもできるから勉強を教えてほしい」と言われかねません。
まぁ、翌週覚えていなければ居残りさせて覚えさせるのですが。。
ただ、それでもちゃんと家で覚えてきて小テストでバッチリ点をとる子と比較すると居残りさせる効果はさほど大きくなく、「次の週はちゃんとやってくるように」というメッセージ性の方が強いです。
そこで当塾では自粛期間明けのちょうど1年前からやっている取り組みとしてmonoxer(モノグサ)というアプリをテキストの宿題と並行して出すようにしています。
紙で出す宿題こそ「適当にやったもの」と「ちゃんとやってきたもの」があり、その差はかなりあります。その差を埋めるツールとしてこのアプリの紹介をしようと思います。
まずこのアプリは、
①「正解」し続けないと課題が終わらない(いい加減なやり方では時間が2倍、3倍とかかる)
② どこまで課題が進んでいるか、親御さんと塾が24時間いつでもチェックできる
という点がポイントです。①の「正解し続ける」ためには授業をしっかり受けないといけませんし、正解を出し続けないと課題が終わりません。また、課題の進捗が「親御さんがチェックできる」ことで「あ、終わっているな」と安心したり、「終わってないやん。早くやりなさい」と言えることが最大の利点で、「宿題やった?」、「うん、やった」という本当かどうかわからないやり取りがなくなります。
そして、問題の出し方ですが、
① 最初は「選択問題」
↓
②「(文字限定の)入力」
↓
③「(自由)入力」
となっていきます。
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このように段階を踏んでAIが問題を出してくれます。(問題を作るのが本当に大変ですが、、、)
社会の地理などは実物の写真を載せることで「そんなんあったっけ?」といった状態を防ぐことができ、飛躍的に忘れにくくなります。
実は理科もアルファのオリジナル教材のために作った図を使っています。こちらも実験動画を電子黒板で見せるような視覚的にまずは理解するのに役立っています。
このように課題を出されてから何日目かをいつでも把握できます。また、1日サボると「1日遅れ」となり、前日の課題から消化しないと当日の課題進捗率は上がりません。
1回1回の学習結果を確認できます。間違えた問題はAIが記憶し、最後の2日間でその間違えた問題を全て出してくれます。
このように毎日親御さんがどこまで進んでいるかをチェックできます。
とはいえ、個人的な意見では「アプリでの学習には反対」です。だから紙の宿題を出しています。ですが、小テストを直前10~15分の暗記で乗り切っている生徒は2日後その半分は忘れているでしょう。そうしたケースに対しては
① 1日でかためて課題を終わらせることができない(翌日以降の進捗率はその日が来ないと上がらない)
② 数日に分けて「暗記をする」こと
が非常に有効です。ですので「アプリでの学習には反対だが、アプリが優秀すぎて使っている」というのが正解です(笑)